다해 연중 제24주일 (루카 15,1-10)

다해 연중 제24주일 (루카 15,1-10)

잃어버린 것에 대한 태도

  예전에 TV에서 실종된 아이를 찾기 위해 전국을 다니던 어떤 부모의 이야기를 본 적이 있습니다. 겉으로는 애써 태연한 척하려고 하지만, 눈물을 담은 그 간절함과 절실함은 감출 수가 없었습니다. 부모는 아이를 찾기 위해 해보지 않은 것이 없었고, 생업마저도 포기한 채 여기저기서 전단지를 뿌리며 하루가 멀다 하고 전국을 다니고 있었습니다. 지금은 아이를 찾았는지, 아니면 지금도 아이를 찾으러 다니고 있는지는 잘 모르겠습니다. 하지만 만약 그렇게 해서 아이를 찾았다면 그 부모가 느낄 기쁨을 어떻게 표현할 수 있을까요? 우리가 핸드폰을 잃어버렸다가 다시 찾았을 때에 비길 수 있을까요? 아니면 없어졌던 비상금이나 지갑을 다시 찾았을 때에 비길 수 있을까요?

  오늘 복음에서 예수님께서는 우리에게 두 가지 비유를 말씀하십니다. 하나는 잃었던 양을 되찾은 비유이고, 다른 하나는 잃었던 은전을 되찾은 비유입니다. ‘양이 백 마리나 있는데, 한 마리쯤 없어진다고 해서 뭐 그리 대수로운가’, 혹은 ‘은전이 열 닢이나 되는데 한 닢 정도 기부한 셈 치지, 뭐’ 하고 생각할 수 있겠지만, 이 비유는 단순히 그런 정도로 여길 수 있는 것이 아닙니다.

  그래서 예수님께서는 이 비유에 이어서 잃었던 아들을 되찾는 비유를 말씀하십니다. 양 한 마리를 잃은 것, 은전 한 닢을 잃은 것과 아들을 잃은 것이 다르지 않다는 것입니다. 아들은 돈에 비길 수 있는 것이 아닙니다. 왜냐하면 아들은 자신의 생명과도 같은 존재이기 때문입니다. 그래서 여기서 말하는 양 한 마리, 은전 한 닢 역시 자신의 생명에 비길 수 있습니다. 즉, 이 세 가지 비유는 생명을 잃었다가 다시 되찾는 것에 대한 기쁨을 표현하고 있는 것입니다.

  그런 의미에서 특별히 양 주인과 은전을 잃어버린 여인에 비유되는 하느님의 모습을 눈여겨 보셨으면 좋겠습니다. 양 주인은 자기가 잃어버린 양을 찾기 위해 그 양을 찾을 때까지 뒤쫓아 갔습니다. 은전을 잃어버린 여인도 등불을 켜고 집 안을 쓸며 그것을 찾을 때까지 샅샅이 뒤졌습니다. 이런 모습은 흡사 제가 처음에 이야기했던 부모의 모습과 비슷하지 않습니까? 이 간절함, 그리고 절실함이 바로 우리를 향한 하느님의 마음입니다.

  우리는 자기가 소유한 것을 하나도 잃고 싶어하지 않습니다. 특히 나의 생명이나, 생명과도 같은 것은 결코 잃고 싶어하지 않습니다. 하물며 주님께서 당신의 생명과도 같이 여기고 있는 당신의 소유를 잃어버리는 것을 원하시겠습니까? 부모가 자식을 잃으면 찾을 때까지 쉬지 않는 것처럼, 하느님께서도 당신의 자녀들을 되찾기 위해 쉬지 않고 계십니다. 그만큼 우리는 주님께 생명과도 같은 소중한 사람들입니다. 그러므로 우리도 그분의 마음을 기억하고, 그분과 멀어질 때마다 포기하지 않고 그분께 되돌아가기를 멈추지 않았으면 좋겠습니다.

(일본어 역)

Ｃ年　年間第24主日（ルカ15章1～10節）

　以前、テレビで行方不明になった子供を見つけるために全国を探し回っていたある両親の話を見たことがあります。表向きは落ち着いているようにふるまっていましたが、涙を浮かべたその切実さは隠すことができません。その両親は子供を探すためにできる限りのことをしました。仕事さえもやめてあちらこちらでチラシを配り、日々全国を回っていました。その後、子供を探し当てたのか、あるいは今でも子供を探しているのかはわかりません。しかし、もしそうやって子供を探し出したならば、その両親の喜びはどのように表現することができるでしょうか？私たちがなくした携帯電話を見つけた時と比べることができるでしょうか？あるいは、なくした非常用のお金や財布を見つけた時と比べることができるでしょうか？

　今日の福音でイエス様は私たちに二つのたとえをお話になります。一つは見失った羊のたとえ、もう一つはなくした銀貨のたとえです。「羊は百匹もいるので、一匹くらいいなくなっても大したことはないだろう」。あるいは、「銀貨は十枚もあるから、一枚くらいは寄付したと思えばいいさ。」と考えることができますが、そう単純ではありません。

　それで、イエス様はこのたとえに続いて放蕩息子のたとえをお話になります。一匹の羊を見失うこと、一枚の銀貨をなくすことと息子がいなくなることは異なることではないのです。息子はお金と同列に比べることはできません。なぜならば、息子は自分の命にとも等しい存在だからです。ですので、ここで言われている一匹の羊、一枚の銀貨もやはり自分の命を意味していると考えられます。つまり、この三つのたとえは、一度は命を失ったものの再び取り戻すことの喜びを表しているのです。

　そのような意味で、特に羊の持ち主と銀貨をなくした女にたとえられる神様の姿を注目すればいいと思います。羊の持ち主は自分が見失った羊を見つけ出すまで捜し回りました。銀貨をなくした女もともし火をつけ、家の中を掃きながら見つけるまでくまなく捜しました。このような姿はちょうど私が最初に話した両親の姿と似ていないでしょうか？この切実さがまさに私たちに向けられた神様の御心です。

　私たちは自分が持っているものは一つも失いたくないと考えます。特に自分の命やそれに等しいものは絶対に失いたくはありません。ましてや、主はご自分の命も同然と考えているものを失うことを望まれるでしょうか？親が子供を見失ったならば休まず探し求めるように、神様もご自分の子供たちを休むことなく探し求めていらっしゃいます。それほど私たちは主にとって命同然の大切な存在です。従って、私たちも神様の御心を心に留め、神様から遠ざかる度に諦めずに立ち返るように努められれば幸いです。